HAL日記


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2004年10月31日(日) 西国ことはじめ
 西国33箇所というのを知ったのは2年ほど前のこと。お四国より距離は短いもののお寺間の距離が長いような気がして、歩く人がいるとは思っもみなかったHALです。

 所用があってご無沙汰している滋賀県の親戚にお邪魔したのですが、翌日は一人で竹生島の西国33箇所30番札所『宝厳寺』へお参りしてきました。高速艇乗って長浜港から30分のところにあるんですが、この船ちょっと鈍足艇なんですよ。おまけに往復の料金が2980円とはやや理不尽に思え、三重県の渡鹿野島(わたかのしま)を観光した友達の話を思い出しました。
「客引きのおばちゃんがな、『兄ちゃん島に渡る船はただやで、乗って行きぃな』てゆうから乗ったんはよかったけど、帰りの船はただやなかったワイ!足元見るとはこのことかと思ったよ」

 西国のお寺は立派なところが多いと聞いてますが、ここも周囲2kmn小さな島に建立されていることを思えば大変に立派なものであると言えるでしょう。一通りの参拝が済んでから永く食指が動かなかった西国の御朱印帳を購入しました。それから納経所に行きますと、財布には1万円札しか見当たらず「大きいのしかなくてすみません」と恐縮しながら差し出しますと「朝から1万円かいな、かなわんなぁ、300円くらい無いの」と言われまして「276円にまけてくれるならありますよ」と申し上げましたら渋々受け取ってくださいました。

 知人が四国のある札所に朝一番にお参りし、やはり僕と同じように「大きいのしかなくてすみません」と謝って一万円札を出しますと「あんた、なにか悪いことをして謝っているのか。悪いことしてないのなら謝ることないだろう。私はこの道何十年やっとるんだ、朝から一万円出されたときの釣り銭くらい用意しておる」と延々説教され、その間約30分ほど納経がストップしてしまったと言ってました。

 あの四国のお寺もいかがなものかとは思いますが、この西国のお寺さんも立派な観光地なんですからねぇ。いつだったか会社に遅刻しそうになったので、タクシーでワンメータの駅に行くのに1万円出しますと「ゴメンお釣り無いからこの次乗ったときでいいよ」と言ってくれた個人タクシーの運転手さんに感動して翌日遅刻しそうにないのに、同じ運転手さんに乗って払ったことがありましたっけ。

 一回りしてから港に戻り売店の前を通りますと「兄ちゃんお帰り」と腰の曲がったお婆ちゃんに呼び止められて『もろこの佃煮や鮎の飴炊き』を勧められて、仕方ないから甘酒を注文しますと、またまたサービスでシジミやら何やらくれますので、やむなくワンカップを注文してしまいました。こちらはお寺の立派さに負けず立派な商売人のようです。


納経所の方々も

一度変装して

納経した後に

売店の前を歩いてみることをお勧めします。

 

2004年10月30日(土) 上がってみれば
 ゴルフのスコアが自分で満足できたときにひけらかすための原稿と、大きな声では人に言えないスコアを記録してしまったときの言い訳に終始する原稿と、二つ用意してゴルフに出かけたHALです。

 と申しますのは真っ赤な嘘で、ゴルフに出かける前の多くのアマチュアゴルファーがそうであるように僕もまた、未だかつて無い好スコアをマークしてほくそえみながらハンドルを握って帰路についている己が姿を思い描きながらノコノコと出かけているわけですから、今回のような無残な結果など夢想だにしておりませんでした。

 ゴルフには雨もつき物ですから何の言い訳にもなりません。それどころか雨で重くなったグリーンが大きく速い傾斜を緩和してくれて、むしろ易しくなっていたくらいです。背中の痛みや手首の痛みを槍玉に挙げたいのですが、当日はどういう風の吹き回しかちっとも痛みを感じないほどに快癒しておりました。残る責任のなすりつけといえば、キャディさんくらいしかありませんが、これがまた10代のいたいけなお嬢さんであってみれば、自分の実力不足を棚に上げて、取り巻く諸般の事情に責任転嫁することはもはや叶わぬと悟った本日のHALでございますぅ(T_T)/~~~

 

2004年10月29日(金) けしからん!
 「女性は奥さんしか知らん…」と言う記述に関して知らない方から苦情のメールを頂きました。素行不良の僕から見ますと彼のような品行方正な男性は大変に稀有な存在に思えて感嘆し、また崇敬している次第なのであって決して嗤いのネタにしようなどとは考えておりません。

 以前に勤めていた会社には放蕩な男も多かったのですが、品行方正な男性もまた数多くいらっしゃいました。そこで、いかにも道徳的と目される人物を選定して「女性=奥さんオンリー」の調査を試みた輩がおりました。下らんことやってるなとは思いつつも、ちょっと興味がありましたので途中経過を訊ねますと意外なことに結構いるのだそうです。「マジで奥さんしか知らんのか?」などと疑ってかかって何度も聞きなおしたりしたのだそうですが、ついには「そんなにいけない事ですか!」と切れられたそうです。

 「イタリア人はみんな名優だ、大根役者だけが俳優になる」と言ったのが誰だったか忘れましたが「日本人女性はみんなAV女優だ、AV女優になれなかった女が普通の女優になる」と言ったのは誰でもありません、僕の言葉です。聞くところによりますと、中国や韓国あたりには日本製のAVが大量に輸出されているのだそうで、日本のAV女優が御当地に販促のキャンペーンで赴きますと空港には若い男性が大挙して歓迎するのだとか聞きます。

 儒教思想が色濃く残る韓国にあっても、女性は処女でなければ結婚できないといった掟が形骸化している昨今にあって、女性=奥さんオンリーの男性が我が国にこれ程存在するのは意外であると同時にたのもしくもありますね。

 大和撫子がみなAV女優だと思っているお国の方々!


 日本男児は、、、


 わりと、、、

 

 ウブだぞ!

 

2004年10月28日(木) 冗談から駒
 ゴルフ練習場でハッスルし過ぎまして、背中の筋肉と手首を傷めてクラブが振れなくなりました。帰ってきて土曜日の天気予報をみますと、「雷を伴った雨」と出て、なおいっそう落ち込んでいるHALです。

 「グアム島5泊7日でゴルフツアーに申し込むから至急連絡請う」深夜にまじめ人間の彼からメールが来ました。「至急請うといわれても後二週間の猶予しか無いスケジュールじゃないですか。パスポートだってとっくに期限切れになっているし、遍路の予定とかなり接近しているので無理ですよ。それに何も海外まで行ってゴルフすることもないでしょう」そう電話で返答しましたら「じゃあ3日延ばすからパスポート取得しといてね」

 思い切りがいいのか、それともドラスチックな嫌がらせなのか、あるいは冗談を真に受けた結果がこれなのか良く分かりませんが、一方的に申し込んで頂いた上に代金まで振り込んで下さって、本当に感謝の念に堪えません。こうして、詰まらん冗談を申しまして御免なさいと謝る情状酌量の余地も無く完膚無きまでに報復の先手を打たれてしまった形となりました。

 皆様におかれましても、まじめ人間と付き合っておられるなら迂闊な冗談を口にして手痛いはらいせ食らわされることの無いようお気をつけ下さいませ。

 

2004年10月27日(水) 初めに言葉ありき
 遍路に旅立つ日が近づいてまいりましたが、その前に土曜日のゴルフを何とかいいスコアで上がって気持ちよく出発したいHALです。

 ゴルフに関しては全てを一人の友人にまかせっきりにしておりますので、僕も他のメンバーも彼の立案に大人しく従っているだけです。ですから、ときおりはとんでもない遠方とか名門コースを予約されていたりして
「あの人自分のことしか考えてないんかぁ?」
 といった不満も噴出したりしております。

 一月ほど前のこと彼から電話があり
「一泊二日くらいの予定で温泉とゴルフを楽しまないか」
 と打診されましたので
「いいですよ、済州島あたりがよろしいですな、ひょっとしたら19番ホールなんかも楽しめたりして。へっへっへぇ〜!」
 と答えましたところ
「なにも海外まで行ってゴルフやること無いやろう、羽合温泉あたりで一泊二日って言う意味やんか!」
 と語気を荒げられてしまいました。

 「あの人、女性は奥さんしか知らんのと違うやろか」
 そんな憶測がささやかれるようなまじめ人間の彼ですから、下手な冗談は通じません。僕の済州島云々はそんな彼のリアクションをみたくての冗談ですが、案の定、憤怒の響きをもった答えが返って来たわけです。
 
 実直な善人をあまりいたぶっていると、いつ何時因果応報の惨劇に見舞われるやも知れません。適当なところで話題を変え、好きにしてくださいと伝えて電話を切ったのですが、この時僕はこれがとんでもない報復の幕開けとなったことをまだ知る由も無かったのです。

 

2004年10月26日(火) 携帯の躾
 閉店1時間前のスーパーで弁当を買ってレジに並ぶや否や、「半額」のシールを貼り始めるのを目撃したときの、筆舌に尽くしがたい悲しみのはけ口を何処に求めたらよいものか苦悩した本日のHALです。

 携帯を使い始めて10年くらいになりますが、友人の一人に頑なに携帯を拒否し続けた男がおります。ゴルフの打ち合わせにしてもなんにしても、彼のところだけ情報が遅れるばかりでなく、緊急事態の対処に困るといった事例が勃発しまして、「えーかげんに携帯持ってくれ」という周囲のオファーに屈したのではないのですが、「携帯を入手しました」という連絡があり、びっくりして「どうせ会社から支給されたんでしょ」といったら「自分で買いました」と耳を疑うような答えが返って来まして、2度もびっくりさせられました。

 「じゃぁ、明日の19時、梅田の地下で」と、いつだったか友人と待ち合わせて飲む約束をしたんですが、携帯が通じにくいところで、出会うまでに非常に苦労したことがあり、メールでやり取りしながらようやくのことで見つけたと思ったらほんの20メートル程しか離れていなかったということがありました。お互いに待ち合わせを甘く見ていることが分かって、「現代の日本人は待ち合わせの仕方も忘れてしまったのか」と二人揃って慨嘆したものでした。

 さて携帯を使い始めた彼はたちまちにしてメールのやり方を覚えたのはいいんですが、電話で返事するとなかなか出てくれません。どうやらまだ携帯に慣れていないので取り損なっているものと思われます。メールの返事にも返してくれませんし電話にも出てくれないと思ったら、「夜は電源切ってます」とのこと。

 自分が携帯を持っていなかった頃のことを思い出して見ますと、待ち合わせの時間と場所には気をつかったものですし、深夜の連絡にも気をつかったものでした。今の彼はまだ古きよき時代の良識を持ち続けているに違いありませんが、そんなものを忘れてしまうのも時間の問題に違いありません。これでまた日本から古風な美徳を身につけた人物が一人消えてしまいます。実に寂しい限りです。

 

2004年10月25日(月) ミスコン演奏会?
 日記が前後しますが、日曜はクラシック音楽の演奏会に出かけました。歩いて15分、入場料1000円という気安さですのでホイホイと出かけたわけです。会場に着きますと同じような思いの方がお子様を連れて沢山来られてますので、さぞやうるさかろうと覚悟しておりましたが、わりと大人しく座っているのはちょっと意外でした。

 会場は200席ほどで、だいたい満席近く埋まっておりました。やがて演奏が始まりますとなんとまあ、綺麗なドレスを着飾った美女が次から次へと登場されまして、「これはなんかのミスコンテストかいな(#^.^#)」と見まごうばかり。「これで1000円ならちょっと得したかな」と、演奏も上の空で納得するHALでございました。

 来月4日はチェンバロの妖精こと『中田聖子』さんのコンサート。彼女の日記で彼女自身の演奏している「バッハ:イタリア協奏曲」が丸ごと聴けます。(ライブのmp3だけどクリアーに録音されていて、下手なCDよりイイ。お薦め!)僕はダウンロードしてマイミュージックに入れて聴いております。

 彼女、チェンバロのことしか頭に詰まってないのかと思っていたらそうでもないらしく、90パーセントくらいしかチェンバロのことを考えていないみたい、、、。やっぱりな!

 

2004年10月24日(日) 熊も被災者
 中越地震の驚愕に耐えかねまして、土日にラマダンの禁を破って酒を呷ってしまったHALです。

 台風と地震に見舞われたのは、新潟だけでなく僕も、僕の田舎も被災しておりますが、中越地震に比較すると物の数でもありません。これだけ天変地異が続きますと、四国の台風被害が少し気の毒さで劣ってしまうのはとても不謹慎な気がしますが正直なところです。

 新潟というとまず最初に思い出すのがフォッサマグナ(中央構造線)ですが、あれは上越なのだそうで、今回の中越地震とは繋がりが無いのでしょうか。浅間山の噴火とかいった地殻の蠢きを感じさせる諸々の現象は富士山噴火の前兆ではあるまいかと杞憂しております。

 富山の方では熊被害の急増にハンターが追いつかないのだとか聞いておりますが、熊たちも冬眠前の忙しいときにこの騒ぎですから、新潟の被災熊が麓に下りてくるような心配まで出てきました。

 自衛隊の皆様も救援活動でさぞや大変でしょう。イラクから自衛隊呼び戻せとは言いませんが、、、


駐留アメリカ軍!

せめて、、、

熊退治くらい手伝え!
 

  

2004年10月23日(土) 解説付き
 将棋JT杯 谷川浩司棋王VS佐藤康光棋聖の準決勝を観戦してまいりました。元名人同士の公開対局とあって、大阪サンケイホールはほぼ満員状態なのでした。だけど考えてみれば無料であるというのに1000人程度しか集まらないなんて、しかも準決勝でのタイトルホルダー同士の対決なのに。将棋人口の底辺の狭さに、ちょっぴり寂しくもあるHALです。

 前座のちびっ子将棋が始まりますと、後ろの席から若者とお爺ちゃんの会話が聞こえてまいります。
「ほー、いい手を指しましたねえ、これで分からなくなりましたねぇ」
 と若者が話しかけますと
「いやー、いい手じゃないでしょう。駒が取られますよ」
 お爺ちゃんが答えて会話が弾んでおります。きっと将棋仲間同士で手を繋いで観戦にいらしたのでしょう。

 やがて前座が終了し、休憩を挟んでお目当ての元名人同士の戦いが始まりますと、また後ろから声が聞こえてきます。
「おー、驚きましたねぇ、珍しい作戦ですねぇ」
 若者が話しかけますが、今度はお爺ちゃんの答えがありません。それでも若者は続けます。
「いやー、これで激しい戦いになるでしょう、あの手は怒ったてですねぇ」
 話しかけているのに、お爺ちゃんは無視しているようです。
 なんで無視するのかなぁ、と不思議になって後ろを振り向きますと、彼の席の両隣はがらりと空いているじゃありませんか。

 電車の中で声を出して本を読むお兄さんを見かけたりしますが、どうも後ろの若者は、考えていることが声に出るタイプのようです。隣に座っていたお爺ちゃんは友達でもなんでもなくて、たまたま隣り合わせただけの方だったようですが、彼に話しかけられたとばかり思っていっしょうけんめいに返答していたと思われます。彼の両隣ががらがらなのは、事情を知ったお爺ちゃんが逃げていって、周りの方も距離をとった結果と思われました。

 そうと知った僕は急に背中に寒いものが走りましたが、こんどは一緒に手を繋いでやって来た友人のTELさんが反応し始めました。
「ほー、この手は攻めのてですねぇ。すごい気合ですねぇ」
 若者が独り言を言いますと
「いやいや、あれは受けた手でしょう、感心しませんねぇ」
 などとかみ合っているのかいないのか、不可思議な会話が延々と展開されまして、「なぁ、HALさん」などとTELさんに話しかけられましても、、、、


あかの他人を決め込んでしまう、HALございました。

 

2004年10月22日(金) 禁断症状か
 「11月18日はボジョレーヌーボーの解禁日、ご予約賜ります。このチャンスをぜひお見逃し無く」という近所のスーパーから届いたダイレクトメールを握り締め思案に暮れてしまったHALです。

 アイゴー=マイゴッ、の意味だというのは響きからしても重厚な説得力をもって聞こえますが、近所の韓国料理店のママさんによると、「そんな言葉今では使う人いないよ」とのことです。40歳代のママさんにしてこれですから、韓国の若者の間においてはもはや死語とみなされているようです。

 せっかく覚えた数少ない韓国語がすでに使われなくなって久しい言葉であったと知ったときの無念さといったらありません。でも良く考えて見ますと、空海が中国に留学したときには既に彼の話す言葉は庶民には理解しがたい200年も前の言葉であったらしく、異国から来た修行僧が格調高い昔の言葉を話すので、ネイティブスピーカーもひれ伏したと聞きます。そりゃそうでしょう、アメリカ人が江戸時代の言葉で話しかけてきたとしたら我々もきっと驚くに違いないでしょうから。

  最近はワインをたしなむ人が急に増えたと見えて、量販店にもたくさんのワインが揃っていますし、以前のように保存状態が悪く酸化している物に当たってしまう不幸も少なくなりました。ですから何も熟成されてない新種を理不尽な代金を払ってまで飲むこともないな、と思いつつも「今日だけ、限定品、ラストチャンス、初物」といったキャッチコピーに心揺れてしまいます。

 酒の頒布会というものがあるたびに申し込んでみたりしたものですが、未だかつて、「これは当たり!」と感じた経験は一度たりともありません。ですから最近はほとんどこの手のものに心動かされることは無かったのですが、2003年物がちょっと美味しかったものですからこの体たらくです。

 こんな宣伝を許しているから飲酒の低年齢化が進むんじゃないでしょうか。これから酒に関して用いることが出来るキャッチコピーは、日本最初のコピーライターといわれる、平賀源内の時代にまでさかのぼって、庶民には分からない言葉で宣伝してほしいなと思ったりする、ラマダン5日目でございます。

 

2004年10月21日(木) アイゴー!
 小魚、ハム、ベーコン、干物、うに、いわし、明太子、豚骨ラーメン、ビール等等。なぜか高尿酸血症に良くないといわれる食品が大好きで、なおかつ遺伝的に痛風に罹患する確立が80パーセントと指摘されて、食べるものが無くなってしまったHALです。

 乳酸が尿酸排泄を阻害するので激しい運動もいけないともいわれていながら、こういった忠告なんぞどこ吹く風とばかりに肉体改造に余念のなかったこのところですが、とうとう発作の兆候がお出ましになりました。つまり足の指になにやら鈍いような重いような、歯がゆいような痛みを感じるのです。

 このままでは来る年末を控えて忘年会だのオフ会だのに出席の途中で痛風発作に見舞われないとも限りませんので、4日目のラマダンを迎えたという次第です。

 本家イスラムのラマダン(断食)というのは朝から何も食べなくても夕方にはどっさりご馳走が用意されているらしいですから、かえって太る人が多いのだそうですが、僕にとっては断酒が何よりも苦痛ですからこれはもう立派な修行と位置づけていいのではないかと解釈しております。  
 SPAMをつまみながらビールを飲みたい、干物を肴に日本酒が飲みたい。干物といえば日持ちがするものと思っていたら、常温だと3日程度、冷凍で30日程度が目安だそうな。和歌山の魚屋で、朝取れた「あいご」の干物を夕方ビール飲みながら炭火で焼いて食べたのは美味かったなあ。アイゴー=韓国語で Oh my god!

 

2004年10月20日(水) 半錠でも
 またもや不整脈の発作に見舞われた上に本格的に風邪をこじらせ、止む無く3日目のラマダンに突入したHALです。

 子供がいつまでたっても眠らないので、睡眠薬を飲ませて酒盛りに出かけるという若い母親がいるのだそうです。ちょっと信じ難い話ですが、虐待の上に餓死させるよりはずっとましなのかなと思ったりします。

 子供が宵っ張りなのは妊娠中の母親が夜更かししていた証拠なのだそうで、子供は生まれた後もそのリズムで生活するのだそうです。ですから日の出とともにに目覚め、日の入りとともに眠りにつくような田舎に生まれた僕としましては、夜更かしは本来苦手です。

 幼き日を振り返りますと、どうしても見たいテレビ番組に、「0011ナポレオンソロ」とか「スパイ大作戦」というのがありましたが、これらは9時から始まるのでその前に大抵眠ってしまうか、途中で眠ってしまってストーリーを覚えていないのが常だったものです。

 中学になると同級生たちは、「11PM」という番組の話に花を咲かせていたものですが、これはその名の通り夜11時か始まる番組でしたので、あの頃はほとんど見た記憶がありません。そんなですからラジオの深夜放送、「オールナイトニッポン」もほとんど聞いたことがないわけです。

 大人になった今でも酒を飲んだらあの頃のリズムで眠たくなってしまうのですが、飲まないと全く眠れなくなってしまうのですから、習慣というものは恐ろしいです。ですから仕方なく昨夜は睡眠導入剤を一服盛ってみたわけですが、あれは大失敗でした。


目が覚めたらベッドの下だったのは、ベッドに行く前に眠ってしまったんじゃないかと思ったりしてます。


ですから今夜は半錠にして服用してみましたら



(__).。oO・・・( ~o~)ハッ・・・( -_-)zzz・・・

 

2004年10月19日(火) ねむれ草
 "お爺さんは今夜もまたなかなか寝付けそうにありません。仕方ないのでお酒をがぶがぶ飲んでいました。するとそこへ一匹の狐が草の束を持って来ていいました。
「昼間お爺さんに命をたすけてもらったお礼です、枕元におくと良く眠れるようになります」
 そういってひとつかみの草を玄関においていってくれました。
 その夜からお爺さんはとてもよく眠れるようになったとさ。"

 これは童話教室の先輩の書いたお話のパクリですが、童話教室は、まあざっとこんな作品を読んで合評するわけです。そこで先生が、「この草は一体何の草なんでしょうね」とおっしゃいますと、「それはきっとラベンダーにちがいありません」とか「シトラス系の匂いがするレモン草では」といった意見が聞かれるのです。

 今考えるとあのとき僕は「春紫苑に決まってます」なんて発言しなくてよかったと思いました。
 春紫苑(はるじおん)=春に咲く紫苑(しおん)=ハルシオン=アップジョン=睡眠導入剤。

 昨夜のハーバーさんのメールと断酒のせいさっぱり眠れなくなってしまった今宵の僕は、何年前に処方されたたのかわからないハルシオンを服用したのですが、薬効がなくなっているならまだしも、妙な副作用がありはせんかと心配に、、、


と、ここまで書いたところで意識が、、、



とおのいていく、、ような、、





おやすみなさい。
 

   

2004年10月18日(月) 親切なSPAM
 悪徳商法のことを書きましたら、さっそく当の悪徳業者からメールで親切なコンタクトを頂き、返事を出したものかどうか悩んで眠れなくなったHALです。

 ダイエットリングなんてものを設置しておりますので、そこんとこからお来しくださったものと思われますが、ご親切にも痩せ方を教えて下さるとおっしゃいます。のみならず花粉症も、目覚めもすっきりするのだそうです。

 ハーバーライフという会社のダイエット食品を飲んでいると痩せられるのだそうですがこの会社、まあいってみればアムウェイとかニュースキンとかと同様のマルチまがいの商法やってるわけですが、製品そのものに特に不足があるというのでもないらしいですね。そのかわりディストリビュータと呼ばれる販売員が借金して太っている暇がないほど必死で販売した挙句、破産したり体を壊したりといった気の毒な事例があとを絶たないのだそうですな。

 知人にこの手のものが大好きなひとがおりましたので、実体を目の当たりにしておりましたが、忙しくなって到底やっていられなくなってましたね。あと30万円の掃除器とか100万円近い教材を売りに行ってましたがいずれも儲かった話は聞けませんでしたし、最後には「まあ、授業料を払ったと思って…」と自己欺瞞を展開しておりました。

 ハーバーさん僕のチープなホームページにリンクしても誰も見に行ったりしませんぜ。あ、そうだ、ベッドから落ちない方法でも教えてもらおかな。

 

2004年10月17日(日) 血液型
 ベッドから落ちてかぜを引いたらしく、くしゃみ、鼻水に苦しみ、慌ててボルタレンを処方しましたら2時間後には大変すっきりしたのですが、よく考えたらボルタレンは消炎鎮痛剤であって、かぜ薬ではないということに気がつくや否や、くしゃみ、鼻水がぶり返したHALです。

 正確に統計をとったわけではありませんから確信は無いのですが、どうも僕の周りには血液型Bの人が多いように思えてなりません。日本の人口比でいうとB型の人は20%だそうですから、10人の友達がいればそのうちの2人がB型ならそれで十分なはずなんですが、どうやらそんな比率では説明が成立しそうにありません。

 仮に例を挙げてみますと、フルートの先生♀B、ピアノの先生♀B、声楽の先生♀O、バイオリンの先生♂Aといった具合ですが、こんなものはさいころを振ったのと同じで統計としては何の意味もありませんが、最近になって童話教室に言葉巧みに勧誘されまして、講師のとんぼ先生♀にご自身の著書「盲導犬不合格物語」をお借りしました。読み終わって巻末のプロフィールを読みますと、血液型B型とありました。

 とまあ、お師匠さまをとってみただけでもこういった状況なので(実は小説のお師匠さま♂Bもいたが何も教わっていない)友達付き合いしているような連中にお前は何型だと訊ねて、もしもB型だったらこわい気がするので近ごろは訊かないようにしています。

 偏見かも知れないけど、B型の人ってみんな逆境に強いというか粘り強い気がする。織田信長や坂本竜馬、将棋の大山康晴先生、中原誠先生がB型らしいけどなんか納得できそう。





とんぼ先生にやられた敗因はこれか!

 

 

2004年10月16日(土) スパム
 ベッドから落ちても目が覚めないHALです。てゆうか、子供じゃあるまいし、え〜歳してベッドから落ちるな、というお叱りを甘んじて受けたいこのところのHALです。

 SPAMのことを読んで下さった識者の方が、僕の持っているプアな辞書を哀れんで、「英辞郎」さんを紹介してくださいました。NET上で使う電子辞書ですが、これは実に素晴らしい!100万語以上の語句が網羅されているだけでなく、会員さんから寄せられる情報を基に、日々更新されるのだそうですから、常に最新の辞書で調べられるということです。こりゃ英和じゃないけど本当にいいです。先生有難うございました\(^O^)/皆さんも試しにSPAMを引いて見てください。面白いですよ。

 それにしても英辞郎の会員さんというのは、英語だけでないわけですが、無償で情報を提供してくれているんですよね。そんなありがたい話の腰を折るようですが、ものはついで。SPAMを使った悪徳商法の事例をボランティアで公開している方がおられたりするんですが、そのページに自動で表示される広告が、なんと当の悪徳商法のサイトだったりして笑えます。皆様もどうかSPAMにはお気をつけ下さいませ。

 

2004年10月15日(金) 酒のさかな
 ひところ沈静化したかに見えた迷惑メール(ウィルスもあるよ)がまたぞろ息を吹き返して、余りの大攻勢に瀕死の憂き目に会っているHALです。

 こういった迷惑メールのことをスパムメール(SPAM MAIL)というのだそうですが、あいにく僕の持っているコンピュータ用語辞典にはSPAMが何の略なのか載っていませんでした。
 そこで今年度版の英和辞典で調べてみますと、SPAM=コンビーフに似た豚肉ハムの缶詰とありました。

 ちょっと待てよ、それなら見たことがある。沖縄料理店でゴーヤチャンプルを注文したときに入っているランチョンミートのことだろう。そんなものなら近所のスーパーにだって売っているぞ。

 SPAM=spaiced ham らしい。本当かどうか知らないけど今夜の僕のワインのおつまみがSPAMなんだから、スパムメールもどうってことないか。
 

 

2004年10月14日(木) 童話的日記
 今日は2回目のどうわきょうしつに行ってきました。
 先生とみんなにぼくのかいたお話をよんでもらって、いっぱいなおしてもらいました。
「子供の目せんに立ってかんがえなさい」と先生はゆうのですが、ぼくにはとてもむつかしいです。
 大人もほおっておいたらいつかは子供にかえるのだそうですが、まだぼくには少しだけ早すぎるのかもしれません。がんばって早く子供にもどりたいとおもっています。
「子供にもどらなくても子供に生まれたことがある人はだれでもどうわがかけます」と先生はゆうのですが、ぼくは子供に生まれたことをすっかりわすれています。
 これは大人が子供にもどりかけているしょうこでしょうか。もしそうならとてもうれしいです。

 どうわきょうしつがおわってからプールでおよぎました。
 子供にもどりかけている人たちといっしょにおよいでいたら、おぼれそうになりました。
 「お兄ちゃん、むりしたらいけんよ。人はねえ、じぶんのみのたけにおうたおこないをせにゃいけんのよ。お兄ちゃんのやっとることは、じざつこういてゆうんよ」
 ぼくはおばあちゃんが大好きです。おばあちゃんはみんなやさしいからです。いぢわるばあさんなんて見たことがありません。だからアメリカのブッシュだいとうりょうも、おばあちゃんに生まれたらよかったのに、とおもっています。

 プールのあとにゴルフのれんしゅうに行きました。
 しりあいに会ったので、こえをかけたけど、きこえなかったみたいで、どっかとおくへ行ってしまいました。
 あとになって、ぼくはあの人にお金をかしていたのをおもいだしました。
 お金をかえさなくてもいいからへんじをしてほしかったのにっておもうけど、大人のつきあいはむつかしいみたいです。

 今日はとてもつかれました。どうしてって、こんなにむつかしい日記をかいたのははじめてだったからです。

 

2004年10月13日(水) 心配事があります
 肉体のチューニングに失敗して、つーかやり過ぎて、今週は休養の週である、と自己欺瞞に走るつもりでいたら、「ゴルフの練習やっとけよ」との激励メールを頂いたHALです。

 昨日のカナヤマさんからの電話で、我が家の換気扇は油でがこびりついて動かない状態に陥っていたことを再発見した次第です。そこで一念発起。換気扇そのものを解体して掃除しようとしましたが、余りにも汚かったので途中で挫折。カナヤマさんに騙された方が楽だったかと考えるようなネガティブな発想が浮かんで来る始末。

 何とか元通りに組み上げて紐を引っ張りますと、「バタバタバタ」と嫌な音が、、、。「どこか組み立て方を間違えたか」と再び恐る恐る紐を引っ張ったのですが、またも「バタバタバタ」。一体何の音なのかベランダ側に出て調べてみますと、「鳩のつがい」が手すりにとまって僕を睨んでいるではありませんか。

 「まぁたお前らかぁ!」。さんざんこの春に僕を苦しめた奴目等がまたもやベランダを巣作りの場所に狙ってやって来たようだです。それにしても随分とまるまる太ったものです。冬眠するわけでもないのに、やっぱり冬場に向かって脂肪を溜め込むんでしょうねぇ。そりゃそうと、今日のニュースで、「熊がゴルフ場に出没」だってぇ、まずいなぁ!今度のゴルフは甲賀だよ。早いこと冬眠に入ってくれたらなぁ。

 

2004年10月12日(火) 悪徳商法
 「わたくし、株式会社シスコムのカナヤマと申します。ご主人様でしょうか」

 「はぁ、家来はおりませんけど、一応世帯主というのでしょうか」

 「本日はですねぇ、会社のPRということで、1000円で換気扇のクリーニングをさせていただいておりまして ・・・」

 普段なら、こんな電話は「い・り・ま・せ・ん」で切ってしまうのですが、声のスペクトルがお婆ちゃんを思わせる波形を描いているようなので話を聞いてしまったHALです。

 デパートのエスカレーターやエレベーターを降りたところで立ち止まって後続をつかえさせる老夫婦。横断歩道で渡ろうとしているから停まったのに渡ってくれないお婆ちゃん。年寄りというのは実に腹立たしい存在であるかも知れませんが、彼等、彼女等が自分の親や、おじいちゃん、お婆ちゃんであったならそんなにいらいらしませんよね。「今目の前で行く手をさえぎっている老人は自分の母その人だ」と思えば大抵のことは許せるんじゃないでしょうか。

 そんなわけで、カナヤマさんの話を聞いてしまったのですが、NETで調べてみますと、東京都から悪質商法として勧告を受けておりました。

 伝統を踏襲した実にローテクな商法なのですが、意外にもこれが儲かるのだそうです。皆様におかれましても身に覚えの無い幸運が訪れたときには、まずはこの手の商法を疑ってみてください。はい、経験者は語でございます。えぇ、もっともっと騙された経験をしておるのですよ、HAL は。

 

2004年10月11日(月) 潮のかほり
 声高に申し上げたからといって、だれもまともに取り合ってくれませんので自分の日記に開陳するわけですが、何を隠そうHALは塩マニアなのです。

 流し台の下を開きますと塩酸、硫酸、アセトン、トルエン、ベンジン、ニトロメタン等々。知識と根性さえあれば明日からでも自爆テロにエントリーできそうな危険な薬品に混じって、日本たばこ産業の塩は言うに及ばず、岡山の塩、赤穂の塩、伯方の塩、メキシコの岩塩、アメリカのクレイジーソルト(ハーブ入り)なんかが所狭しと詰め込んであります。

 米というものをあまり食べない人間ですので、母が漬けてくれた梅干もすでに20年物になっていたりするわけですから、僕がストックしている塩で梅干を漬けると、多分僕にとっては一生不自由しないほどの十分な梅干が出来ることでしょう。

 使いもしない塩を沢山集めてどうしようというのだ、との非難をかいくぐりながらも集め続けて分かったことは、10種類の塩を並べて舐めてみたら確かに違いは分かる気がするのですが、日本たばこ産業の塩化ナトリウム以外はそんなに差が無いのではないかということでした。

 所詮は塩以外の何物でもないわけで、塩辛けりゃそれでいいのですから、ミネラルがどうのこうのといっても赤穂の塩と伯方の塩で漬けた梅ぼしの違いが分かる人が本当にいるんでしょうか。水の専門家なら富士山の雪解け水と六甲の美味しい水の違いが分かるのだそうですから、きっと塩の違いも分かる人がいるんでしょう。

 どのみち僕には分かりもしない塩の味なのに、スーパーなんかを彷徨って、見たことも無い塩を見つけるとついつい手が出てしまいます。そりゃそうです、塩なんていくら高級品でも数百円で買えるんですから。

 今日も新しい塩を買ってしまいました。「吟塩」(ぎんしお)海水を煮詰めて作りましたと書いてある。それが瀬戸内海の塩水か、死海の塩水か書いてないけど、とりあえず一つまみ舐めてみた。






 「ここまで泳いでおいで、溺れそうになったら姉ちゃんが助けてあげるからぁ」。小学校に上がったばかりの夏。僕はその言葉を信じてこわごわながら姉の腕をめがけ、犬かきとも平泳ぎともつかぬ泳法で必死に泳いだ。

 わずか3メートルほどの距離のはずなのにいくら泳いでも姉ちゃんに届かない。だけどここで泳ぐのをやめたら足の届かない僕は間違いなく溺れてしまう。必死で泳ぐけれど塩辛い水が喉と鼻をついてもう息が出来ない。あぁ、もう駄目だぁ!と諦めかけたところでやっと姉ちゃんの腕に触れた。

 姉ちゃんの胸に抱かれて岸を見た。3メートルのはずが、10メートル近くも岸からはなれていた。泳げる姉ちゃんは僕が近づくごとにだんだんと後ずさりしたらしい。助かった安堵感と泳げた喜び。平泳ぎで岸に向かう姉ちゃんの背に乗って僕はしゃくりあげていた。





 潮の香り、思い出したくて思い出したのではない、もう決して戻れない時の彼方の懐かしい鼻をつく潮の香り。海水のからさか、涙のからさか、それとも両方のからさが僕の記憶をほじくり返すのか、吟塩の匂いが僕の胸をかきむしる。

 あ!とんぼ先生に言われていたのにぃ、「日記に書くのならちゃんと童話にしなさい」って。子供に生まれたなら誰でも童話を書けるんですよね。痴呆で子供帰りする前に頑張って童話書いてみますぅ。

 

2004年10月10日(日) 僥倖
 日記まで酒酔い運転をしてしまって、一体何が書きたかったのか昨日の日記を読んでも思い出せないことを知って愕然となった二日酔いのHALです。

 ビール大瓶2本、日本酒1合、バーボンのシングル、紹興酒を少々と、ここまでは飲み屋で飲んだ酒ですが、朝目覚めますとパソコンの前にワインのグラス、缶ビール350cc1本、バーボンの空ボトルが鎮座しておりましたので、日記を書きながら飲んだものと思われます。思われる-つまり何をどれだけ飲んだのか覚えていないといった体たらくなのであります。

 重鈍い頭を引きずって朝から風呂に入ってせっせとアルコールを抜いて、夕方にはゴルフの練習場に出かけました。実はこの練習場でおととい幸運に遭遇しました。カラーボールが混じっていたのです。これが出ますと定価にしておよそ1000円程度のグローブがもらえるか、ボール100球券がもらえるのですが、おとといはグローブを頂きました。実は先々月もこれが出て、グローブと交換したばかりですからそれだけでも大変なツキなのですが、昨日は柳の下のどぜうをねらって、般若心経を唱えながらボールを50球出しますと、なんと!またもカラーボールがお出ましになって仰天。それで気分を良くして飲み屋に向かったといういきさつなのです。

 一年のうちで100日ほどしか開店していないといった常連客を愚弄し続ける場末の居酒屋は、しかし一度開店するとたいてい満員御礼を記録する不可思議な店なのですが、昨夜はのれんをくぐるとお通夜かと見まごうばかりの陰気なオーラで充満しておりました。どうやらお客全員が日曜日の競馬予想に血眼になっている結果がこれです。

 飲む打つ買うの三拍子揃っていた父と違って、僕はギャンブルにはほとんど興味がありません。中でも畜生の上にあかの他人が乗って争う競馬に金をかけるなんて行為は到底理解できないわけですが、この店のマスターは理趣経というお経を心に唱えながら、つまり懺悔をしながら馬券を買うのだそうです。

 「マスター、それで儲かっとるんかい?」と聞きますと「あきませんねん、人の言うこと聞いとったらよかったわぁ」といったありさまですから、マスターのお経もたいしてご利益は望めそうにありません。「マスター、ご利益無さそうやから借りてた理趣経、返すわぁ」。本当は理趣経が難しくて読めないからです。「マスター、僕の場合、般若心経で十分現世利益あるみたいやからこの調子でお遍路さんしてくるわ」。

 まるでホールインワンでも達成したかのような話を書いておりますが、決して嘘ではありません。でも、でも悲しいかな、ゴルフスイングの方がさっぱり駄目なんです。こればっかりはお経に頼ったからといってご利益は望めそうにありません。

 やはり自力で未来を切り開くしかないと悟ったHALでございます。

 

2004年10月9日(土) 酒酔い運転
 久しぶりに飲酒運転のスリルとサスペンスを堪能したHALです。と申しましても自動車のことではなく、我が愛自転車こと、「ゴロー」にまたがって、箸が転んでも笑い転げるような若い女の子達からの、後ろ指ならぬ笑い逃げの屈辱をこらえながら飲み屋往復を敢行致しました。

 ですからこの日記は酩酊している状態で書いているわけで、そうでなくてもかなりいかがわしい日記ですから、よもや真に受ける方はおられますまいとは思っているのですが、あらかじめお断りしておいた方が僕自身の保身のためでもあるかと。

 古代エジプトのファラオ、ツタンカーメン王が統治したのは紀元前1334〜1325年と云われており、即位したのが年端も行かぬわずか9歳。亡くなったのが18歳という短命の王様だったことは周知の事の様ですが、彼が何らかの陰謀に巻き込まれて歴史から抹殺され、みすぼらしい墓に埋葬されたからこそ盗掘を免れ、今に往時の栄華を証明する機会を得たことは歴史の皮肉であり、あるいは必然なのかもしれません。

 と、ここまで書いて、一介のアルチュウハイマー男こそが後世に名を残すのだ、と展開するはずでしたが、酔っちゃいました。続きはまた明日。

 

2004年10月8日(金) 追体験
 このところクシャミが止まらず、鼻水を垂れ流しながら酒を飲んで隣のお客から距離をとられているHALでございます。

 純粋に風邪をひくことなど数年に一度の僕ですので、今回のクシャミ鼻だれが風邪に伴う諸症状でないことは十分に承知しております。正直に申し上げますと、プールでクイックターンに挑戦しては失敗を重ね、そのつど溺れそうになっているのみならず、昨日などは後ろから来ていたおばちゃんと正面衝突をやらかして平身低頭の醜態を晒してしまいました。

 とうの昔に学校など卒業したのだから今更試験でも無かろうというのに、あろうことかスポーツクラブの試験の夢を見たりしております。試験官は昨日ぶつかったおばちゃんでした。

 今日からトレーニングのメニューが一新されました。40数年生きてきた僕ですが、かつて見たことも無い厳しいメニューが組まれておりまして、インストラクターが息を切らせてオリエンテーションをしてくれました。

 こんな風に書きますと、尋常でない負荷をかけてトレーニングをしているのではないかと思われるのですが、他の方と比較したことが無いので分かりません。ところがその厳しいメニューをこなしているとき、「あらぁ、今日はぁ」と声をかけてくる御婦人がおられます。良く見ると昨日プールでぶつかったご婦人ではありませんか。しかもメニューが男の僕に引けをとらないハードなもの。

 糞ぅ、俺は男だぁ、おばちゃんなんぞに負けられるかぁ、と131.5sのベンチスクワットをしましたら、全身に痙攣が走りました。

 かつて勤めていた会社の先輩がアスレチックジムで脳内出血を起こして亡くなったのを追体験することが出来たHALなのでした。

 

2004年10月7日(木) 本物とは
 シーチキンの缶詰を買って帰り、(品名 かつおのサラダ油漬け)の表示を読んで、マグロが入ってないことを初めて知って愕然としたHALでございます。

 いっしょに買った筑前煮を食べてみますと、これまた妙な味、というか何が変なのか分かりませんが、とにかく変なので憤りの末にスーパーの店長に電話をかけて文句を言ってやろうと思ったのですが、そこまでの根性のない僕が電話をかけた先はいつもの飲み屋のマスターでした。

 なんやぁ、そんなことで電話をしてくるなや、といわれるかと思いきや、「なんやぁ、知らんかったんかいな。マグロの入ったやつはちゃんと、ツナ、て書いてるがな。ちなみにうちで使ってるツナは本物やで、そやけどコーンビーフは本物やなしにニューコーンビーフ言うて、ビーフも入ってるいう代物やネンな」。と教えてくれたのです。

 え、じゃぁ筑前煮の方はどうなった?実はそれも教えてくれました。大手のスーパーの惣菜は外注しているのだそうですが、その外注先では蓮根なら蓮根だけ、こんにゃくならこんにゃくだけ、人参なら人参だけを煮込んで、最後に混ぜるだけなのだそうです。そうすると本来の時間差を設けて煮込むような作り方をするより、はるかに効率良く作れるのだそうです。

 韓国がブームだそうで、韓国料理が大好きな僕も一度は本場でキムチや焼肉に舌鼓を打ってみたいと思っているのですが、今の韓国の若い人はキムチを嫌う傾向があるのだとか。そんなこともあってか、ソウルオリンピックの公式キムチに選ばれたのが日本製だったというのも頷けるような気がするのです。

 儒教思想の色濃く残るといわれている韓国ですらこの体たらくですから、八百万の神がおわす我が国においては何をかいわんやでありましょう。日本酒の一部ではありますが、オーストラリアから輸入されたもの(これが意外に悪くない)が市場に出回っている昨今ですから、寿司と言えばアメリカ(ヘルシーブームらしい)ということにならんとも限らんな、と危惧するの本日のHALなのでございました。

 

2004年10月6日(水) プリン体がいけない
 久しぶりに馴染みの飲み屋に顔を出しますと、旧知の連中が痛風自慢を展開しておりました。関節という関節が炎症を起こし節くれだった様は実に痛々しく見るに耐えないものですが、本人は薬の効果で痛みを感じないのだそうです。この鎮痛剤というのが、(本当かどうか知りませんが)、市販のバッファリンなら30錠を一度に飲んだ程の威力があるというくらいとてつもなく強力なものらしいのです。

 痛風や糖尿病と聞きますと、僕が真っ先に思い浮かべるのが、19世紀に活躍したイタリアの作曲家ロッシーニ。天才と称される彼は10代でオペラを書きまくり、20台の後半には一生贅沢をして暮らせるだけの蓄えに成功したのですが、最初の結婚に失敗してしまいます。やがて自身が、「どうしてこんな素敵なアイデアを今まで思いつかなかったのだろう」と告白しているように、自分専属の料理人だった女性を二番目の妻に迎えました。

 もはや作曲に興味を失ってしまった彼は料理研究に没頭し、遂には料理の本を出版するほど成功して、今でもイタリアでは、「ロッシーニ風・・・」というレシピが活用されているほどなのだそうです。これほど心血を注いで料理を研究するほどの人ですから、尋常でない食いしん坊だったらしく、晩年の彼は肥満と成人病に苦しんだと聞いております。

 僕の父は美食家ではありませんでしたが、酒を飲むときには必ず数種類の肴をつまむような人でしたから、そういった人の常として肥満と成人病に苦しんでおりました。そうは言ってもロッシーニより10年も長生きの86歳で亡くなったのですから、まあ天寿だと断言してしたからといって差し支えは無いのですが、晩年の父の闘病生活は、付き添った母はいうまでもなく、病院関係者にとっても苦渋に満ちたものでした。

 「北大路魯山人?鼻持ちならない嫌味なオヤジだったよ」、と回想した故池田満寿夫監督のインタビューを聞きますと、魯山人もまた成人病に苦しんだのだそうです。ロッシーニや魯山人みたいな美食家に罰が当たって成人病に苦しむなら話は分かりやすいですが、なんで赤貧にあえいでいる僕に痛風の兆候があるのか理解に苦しみます。ビールがいけないと言うならドイツ人がどうして全員通風にならんのでしょうか。

 父の直接の死因となったのは頚椎の炎症で、その原因は不明との事でしたが、僕は密かに「痛風」ではなかったかと疑っております。下半身がほぼ付随となって1年の闘病生活の後、変に早すぎるとも思えるほどの終末を迎えた父でしたが、この事はいずれ検証するとして今は僕自身がこの難病と戦って打ち勝っていかなくてはなりません。その初めとして、ビールをスパークリングワインに変えました。言ってみればシャンパンの偽物ですね。「フッ!これで緒戦には勝ったな」と、兜の緒を緩めているHALなのでございます。

 

2004年10月5日(火) アンミラ
 コスプレ(コスチュームプレー)、ゴスロリ(ゴシックロリータ)、コミケ(コミックマーケット)など、近ごろの若者の使う言葉の意味が今一わからないHALなのです。

 パソコン雑誌なんかを読んでおりますと、「お台場のコミケでゴスロリ見ても下げだったけど、コスプレ会場でアンミラに萌え〜!」みたいな表現を見かけますが、この最後の「アンミラ」が長く意味不明でした。ちなみに「萌え〜!」は「燃え〜!」の意味らしいです。

 最近になってあんまり「アンミラに萌え」の表現が鼻につくようになったのでたまりかねた僕は渋々NETで検索しましたところ、アメリカレストランのアンナミラーズであることが判明しました。がしかしこれのどこが萌え〜なのかさっぱり分かりません。そこであの楽天で調べますとありました、分かりました、納得しました。



こちらは楽天のショッピングから制服の写真。本物かどうかは知らない。 こちらはアンナミラーズのイメージ。成る程、成る程。若い子が萌えるはずだわ、こりゃ。



 とまあ、これですっきりと霧が晴れたような気分になったわけですが、ちょっと待てぇ、アメリカンレストランといっても、お菓子の井村屋製菓鰍フフードサービス事業部の経営じゃないか。でぇ、この店って酒飲めるんだろうか、飲めるなら入ってみたいが、今のところはイタリアファミレスのサイゼリアで我慢しとくか。あ、そういえばサイゼリアの制服ってどんなんだったか、思い出せないということは、きっと萌え〜!じゃないんだろうな。

 

2004年10月4日(月) プチ遍路
 イチロー選手が262本の安打を打って大リーグ新記録を樹立したのは、日本人にはもちろんアメリカ人にだって永く記録と記憶に残る偉業であることは間違いでしょう。その快挙を称えて一人でシャンパンファイトならぬ、シャンパン一気飲みの異業を企てたHALでございます。

 記録と記録に残ると言えば、8つもの台風が日本に上陸したのも新記録だそうで、被災地の方々にとってはこれも、消したくても消すことの出来ない記憶になったに相違ありません。

 80歳も半ばを越した母を独りで田舎に住まわせている甲斐性無しの僕も、19号台風だったかが丁度満潮時と重なってゆっくりと我が故郷を通過したとき、肝を冷やしながら母に電話しますと、「ちょっと床下に海水が入ったくらいでどうって事ない」などと申しておりましたが、「それって立派に床下浸水じゃないのか」と思う僕なのでした。

 今年のように台風が行列を成して来襲したりすると、台風の生まれ順と上陸順が入れ替わることも稀ではないですから、いくら記憶に残るとはいえ、物忘れの良い僕などは、あと数年もすると、「あれは何年の何号台風だったかなぁ」と混乱するのは火を見るよりも明らかです。

ですから

 儒教思想とキリスト教、また、自然崇拝と仏教思想が高度に融合し、宗教戦争などとは一線を画している我が国にあって、没個性を尊いものとするのみならず、他者を思いやる美風を獲得した日本民族も、もうそろそろ台風に固有名詞を与えてはどうかと思っております。

たとえば

 「今度日本列島に接近するキョウコ台風は、各地に甚大な被害をもたらすと予測されます」とか「ミチヨ台風が猛威を振るうと思われます」といったように、女性名で呼んではいかがなものでしょう。ハリケーンがどうして女性名なのかは知りませんが、なんだか優しそうな気がするじゃないですか。

 それはともかく、今度のプチ遍路は、新居浜から観音寺なんですよね。つまり被災の復興まだならぬ土地を、物見遊山気分の罰当たり偽遍路が歩くわけですよね。なんだか気が引けて、予定を立てるのが億劫なHALなのでございますぅ。

 

2004年10月3日(日) なるように
 首を寝違えたばかりでなく、気候も良くなって気が緩み、腰を冷やして腰痛に苦しんだ末に、屈辱の腹巻(結構いけるかも)を巻いて寝たHALです。



友達との約束を1日間違えました

ただ酒うまかったよぅ、なんで来なかったぁ、、ってぇ?

未明のメールで「明日」なんて言葉使うなよぅ。





うっかり、フィッシングメールに返事をしてしまいました

アダルトサイト利用請求書が来ないかと

ビクビクしております

"ゆうちゃん"なんて、、、

ありがちな名前、、使うなぁ!





モトGPカタルーニャグランプリを見損ないました

イチローとタイタニック見てたから、しかたないね




NHKの朝ドラに、南野陽子が出ていると思ったら

南田洋子が出てた、、、、。




このところ、頭をつかっておりません

近ごろ思いますに

頭を使わないのは、ひょっとして

犯罪なのでしょうか






ともあれ、こんな風に

生きていくしか、すべが、ないように、実感する

今週のHALなのでございました

 

2004年10月2日(土) ちゃたけ、はったけ
 食欲の秋、と申しますと、松茸。松茸、と申しますと、裏山。裏山、と申しますと、雑木林。雑木林、と申しますと、"ちゃ茸"。

 なんですか?その"ちゃ茸"というのは。

 御免なさい。実は僕も知らないんです。松茸は子供の頃に裏の雑木林で採って七輪で焼いて千切って食べた記憶があります。今からすると実に豪勢な食生活のように思いまして、あの頃に回帰したいものだと詮無い事を念じたりしておりますが、冷静になって考察してみますと食べ物に困窮していたから、何でも食べていたというのが実情のようです。

 昨秋、父の法事で遍路を中断して実家に帰ったおり、裏山で松茸が採れんものだろうか、と母に聞きますと、20年ほど以前の松くい虫被害で赤松そのものが立ち枯れしたので、「松茸はあと100年ほど待たんと採れそうもない」らしいのです。「それなら"ちゃ茸"は?」と不意に記憶の前に言葉が口をついて出てきたのでした。

 雑木林という言葉を調べてみますと、雑多な木が茂った林、と辞書にありますが、母の説によりますと、人が手入れをする林のことを雑木林と呼ぶんだそうで、きのこの類はそういった下草が刈り込まれた手入れの行き届いた林でなければ育たないのだそうです。ですから年寄りしかいないような過疎の町の茂り放題の裏山で"ちゃ茸"なんぞ採れる筈がないない、と一笑に付すのでした。

 「それなら"はっ茸"を覚えとる?」と聞きますと、「そういやぁ、そがなもん食べたことがあるねぇ」で済まされてしまいました。また、きび団子(吉備の土産のような上品なものではない)を食べたいなどと申しますと、「あんなもん今時食べる者がおるかい!」と甚だ機嫌を損ねたりしますので、どうやら母は、本当はちゃ茸もはっ茸も覚えているらしかったのですが、かつての慎ましいと言えば聞こえがいいけど、貧しい食生活を振り返るのが嫌で嘘をついているのだと、僕は邪推しておる次第です。

 母に記憶の発掘を拒否されては僕もお手上げで、結局ちゃ茸とか、はっ茸と呼んでいた物が何だったのか今もって分からないのですが、毎年この季節になると、あれで酒を飲んだら美味いだろうなぁ、なんて夢想しながら、本しめじという名の、しめじとは縁もゆかりもないものや、原種えのき茸と表示された新種のきのこに甘んじて酒を飲んでいるHALなのでございます。

 

2004年10月1日(金) 天寿
 32インチという、ハムスター小屋に似合わぬ巨大なテレビを至近距離で見ているHALです。

 初めて自分専用のテレビを手に入れてから数えて、今のがいったい何代目を襲っているのか知らないのですが、まっとうな金銭を支払って購入したのはたったの一台にすぎません。それなのに何処からか巡り巡って中古のテレビが僕の元にやってまいりまして、いつの間にやらここまで肥大化したという履歴を持っております。

 昨夜は新規開店の寿司屋で飲んで帰り、冷蔵庫から氷を出そうとしますと、冷凍室には40度のジンがボトルのまま放り込んであるではないですか。都合の良いことにタンブラーまで凍っておりますのでキンキンに冷えたジンをぐいっと呷ってしまいました。

 そういった事情がありまして、目が覚めるとテレビが点きっぱなしであったのですが、とんでもないドギツイ色合いに見えまして、僕の目がどうかしたのか疑いながら、チャンネルをあちらこちらと変えてみたりしておりましたが、どうもこの症状はテレビが天寿を全うする前兆のようです。

 こうなったら薄型液晶テレビの購入でも検討し始めるのがいいのか、とパソコン雑誌にベッドから手を伸ばしたとき、、、ウッ!、、、。


 首を寝違えて動けないことが判明しました。



 そろそろ僕自身も天寿をまっとう出来る態勢に入ったようであります。
 

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