遍路雑記帖
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2003年12月31日 (水) アーカイブに保存
雑記帳すべてアーカイブに保存完了

   

2003年12月30日 (火) 易々と直るんじゃない!
デジカメのSDカードがノートパソコンで読めなくなったのは「デジカメでフォーマットしたせいだ」と、思い込んでいた。そこで新しいSDカードを買うため今治に行き、帰って試したらやっぱり読まなかった。どうもパソコン側に問題が有りそうだ。USBケーブルを持ってくるのを忘れたので、このままでは島四国を歩いた写真をHPに載せられない。やむなくパソコンを担いでもう一度、フェリーに乗った。

港から、デオデオ今治本店へは3kmほどだろうか。以前なら歩くなんてことは考えもしなかったが、今は歩くのも楽しい。小雨の中、55番南光坊の前を通り、54番延命寺と、56番泰山寺の中間を目指して遍路道を歩く。この三つの寺を結んでできる三角形の中心あたりにその電気屋さんは在った。

デジカメのコーナーでPENTAX用のケーブルを探したが無い。品切れではなく、メーカーしか生産していないようだ。SDカードに問題が無いことは店内のパソコンで確認させてもらった。こうなったら最後の手段はマルチカードリード/ライターを買い、USBケーブルの代わりにすること。2980円で5センチ角、厚さ1センチと、コンパクトなものを選んでレジに持って行ったら隣に相談コーナーがあって、そこで持参したノートパソコンを持ち出して吟味していただいたら、「OSの再インストールしかないでしょう」とのことだった。帰り道、フェリーの中でカードリーダーを使ってみたら快適。これで一安心だが、パソコンに憂いが残る。

OSの再インストールなんか出来るはずも無い。上書きインストールをしただけで元の状態に戻すのにどれほどの時間がかかるだろう。どのみち読まないのならと、駄目元で今朝ドライバーのロールバックをやってみたら、なんてことはなかった。あっさり回復してしまった。こいつにどれほど苦しまされたことか、それなのにすんなりと直りやがって、もっと大層な作業で直りやがればいいものを。

  
  
 

2003年12月24日 (水) 澪標(みおつくし)
遍路中に出会った寝袋一つで歩いていた青年は、「寝袋一つでどこまで出来るかやってみます。でもそれは世間に甘えているということかもしれませんが」と、言っていたが、YUTIANからの連絡によると、いっぱい世間に甘えることが出来ているようで、日本はええなあ!と、つくづく思う。

元オウム真理教の信者が遍路の姿で逃げ延びているという噂もあるが、失職して四国を廻り続け、やがてそのまま四国に居ついてしまい、読経するでなく、納経するでなく、お参りするでなく、托鉢の格好やお接待で生活している人を、遍路ではなく遍奴(へんど)と、かつては呼び、蔑んだという話も聞いたことがある。

松山市内ではこの手の偽遍路が掃いて捨てるほどいるのだそうだ。僕が知っている範囲で言うなら、日曜になるとお寺の前までスーパーカブでやって来て遍路装束に着替えて門前に立ち托鉢のカッコウをしているという人を何人も見かけた。本当の遍路なら荷物があるからその違いは一目瞭然なのだが、観光客には見分けがつかないのかどうか知らないが、結構なアルバイトになるらしい。

YUTIANは律儀なことに本堂、大師堂と、お参りするところは全てお参りして、灯明とお線香をあげて読経していたからとても時間がかかっている様子だった。そんな信心深い所のある方だと感じたから、彼女が世間の優しさに絆されてエンドレス遍路にならないとも限らない。遍路石は巡礼者が迷わないための道しるべではあるが、社会復帰のための澪標に見えることを願って止まない。
 
 
 
 
2003年12月23日 (火) 観るバイアグラ
久しぶりに会った知人の機嫌がたいそう良さげなので、いったい何があったのか追求したら

彼「実はHビデオを30本もらってな、それを毎晩観とるんや」

僕「それって古いから呉れたんやろ、そんなん観て面白いの」

彼「面白いのナンノ!もう十日観続けとるで」

僕「そんなとこ奥さんに見つかったらまずいやろうに」

彼「何ゆうてんな、一緒に観とるがな」

僕「え、何で一緒に観るの」

彼「アホやなあ!観ながらするんやんけHを」

僕「エー!バイアグラでも飲んでんのかいな?あれ心臓に悪いってゆーで」

彼「いらんいらん、そんなもん。ビデオで十分や」

60歳を目前にして蝋燭が燃え尽きる前の一瞬の輝きかどうか知らんがびっくりした。
何がって、Hビデオに耐性が無かったなんて・・・、   今どき。
 

   
  

2003年12月18日 (木) 重荷
YUTIANのの日記読んで驚いた。自炊道具?うそだろ、軽くしたぁ、それでも僕が歩いたときの倍近いぞ。僕は重くてかなわんから減らして6kgくらいになったはず。その倍じゃないか。今もそれを背負って歩いているのか。信じられん。
  
  
  
  
2003年12月17日 (水) 年末シンドローム
年末になると気分が高揚して夜毎飲み歩き、あちこちで暴れまわるものだから、年末病と揶揄される知人がいる。僕が遍路に出る前に「邪なことだからすぐに止めろ」と、有り難いご託宣を下さった日蓮正宗の方だ。

昨日、行きつけの飲み屋に行ったら彼がいた。どうやら発病しているらしくとても喧しい。今年はやや遅れてこの病に感染したらしいので、「今年は暖冬ですからねえ」と、マスターが火に油を注ぐ。将棋を指している傍らで般若心経を唱えて嫌がらせをしてやったら「お前何年それやっとる?俺は40年南無妙法蓮華経を唱えとるぞ」と、少しも動揺はない。

誤った正義感ほど始末の悪いものはない、と言いたい所だが、それは僕の立場からであって、決して彼は間違っていない。それどころか40年も貫き通したのだから立派と賞賛を送りたいぐらいなのだがどうも…、「ところで現世利益は有った?」なんて聞いてしまう僕は嫌なやつなんだろうな。

 
 
  

2003年12月15日 (月) アーカイブに保存
日記をアーカイブに保存した。以前こんなことをやって30日分の日記を消去してしまったことがあって、また阿保なことにつなぎ放題なものだから直接サーバーに書き込んでいて、消えた日記はもう元に戻ることはなかった。

書き始めた頃だったので長い時間をかけてようやく出来上がったものは結構気合が入ったものだったから残念で仕方ない。ではその反省に立ってメモ帳やワードで書いてから転送しているかといえば、実はやっぱり直接書き込んでいるのだからとことんアホヤ!
 
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